陸上療法とは、陸上で行う
リハビリテーションのことです。
水中療法で自力起立が可能になった子は更なる筋力アップのために陸上療法に切り替えます。
症状が軽く自力での起立が可能な子や、なんとか自力歩行が可能な子に対しては動物自身がしっかり足の運びを意識して、より正常に近い歩行ができるようにするため、筋力をつける目的として陸上療法を行います。
また、神経機能改善のために動物自身が障害物等を意識・把握しながら歩行する訓練や、ピーナッツ型バランスボールやバランスディスクなどの道具を使用してのトレーニングを実施することもあります(写真1〜5)。
写真1:左から陸上療法で使用するピーナッツ型バランスボール大・小・バランスディスク
写真2:バランスディスクに前肢を乗せて、重心を後ろに傾けることで後肢の筋力アップさせるトレーニング
写真3:ピーナッツ型バランスボールに四肢全て乗せてバランスをとることで負重の訓練・体幹を鍛えるトレーニング
写真4:ピーナッツ型バランスボールに前肢のみを乗せて後肢に負重をするトレーニング
写真5:写真4のトレーニンングの後方の様子
執筆担当:
動物看護師 矢ヶ﨑 望