東京都中野区で評判の動物病院【もみじ山通りペットクリニック】(年中無休・予約優先制)

ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。

腹腔鏡下予防的胆嚢摘出術

 胆嚢摘出術は人医療においては胆石・胆嚢炎・胆嚢腫瘍などで行われ、そのほとんどの手術で腹腔鏡が活躍しています。
 動物においては胆嚢粘液嚢腫・胆嚢炎・胆嚢腫瘍・総胆管閉塞などから胆嚢破裂に陥り、開腹手術で緊急的に胆嚢摘出が行われる場合が多いです。
 また、元気食欲が低下後に受診し、全身状態が悪化した状態で傷口の大きい長時間の開腹手術を受けるケースが多く、術中はもちろん、手術後に残念ながら命を落としてしまうことも少なくありません。

 近年、獣医寮においても腹腔鏡手術が導入され、主にメスの避妊手術、オスの腹腔内潜在精巣摘出術、腹腔鏡補助下膀胱結石摘出術、大型犬の胃腹壁固定術、肝臓生検などの生検検査に利用されてきています。
 胆嚢摘出術においては、胆泥症の悪化時・胆嚢粘液嚢腫・胆石などで将来的に総胆管の閉塞を起こす危険性があるケースで、予防的に胆嚢摘出をする際に腹腔鏡下胆嚢摘出術が行われます。

 開腹での胆嚢摘出術は1週間以上の入院が必要で、上腹部に広い傷(写真の緑ライン)ができてしまいます。
 比べて腹腔鏡下胆嚢摘出術では4箇所の小さな傷で行えるので、痛みが小さく、入院期間も3〜4日程度で退院でき、動物への負担を軽減できます。
 予防的胆嚢摘出ではまだ腹膜炎や胆嚢破裂など大きな問題は起きておらず、動物本人には症状が出ていない段階で手術を提案される場合が多く、その段階で大きくお腹を切開するのがかわいそうと思われる飼い主様もいらっしゃるかと思います。

 そういった不安を軽減する選択肢として、腹腔鏡手術をご検討される場合には是非一度、当グループ病院にご相談ください。

中野区のもみじ山通りペットクリニック
獣医師:村井晃三郎