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気管虚脱について
気管は肺に空気を届けるホースのような役割をしています。形状としては掃除機のホースが似ています。
犬には気管虚脱という病気があり、ホース状の気管が軟らかくたわんでしまい、空気の通り道が細くなってしまうことがあります。
犬は首輪をつけていることが多いため、頚部に圧迫を受けることが多いです。
気管虚脱を発症すると頚部への圧迫により咳が出るようになり、重度になると何もしていなくても咳が止まらなくなります。
今回ご紹介する症例は頚部の気管虚脱を発症し、気管外側ステント術を実施した症例です。
頚部気管虚脱に対して頚部気管外側ステント術を行った症例
症例はヨークシャーテリア、年齢は4歳でした。
最近咳き込むことが多いとのことで来院されました。
院内では頚部を触診すると容易に咳が誘発されました。
以下が症例のX線検査画像とその画像を気管で拡大した画像です。