東京都中野区で評判の動物病院【もみじ山通りペットクリニック】(年中無休・予約不要)

ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。

目次


糖尿病について


糖尿病は人間の7大生活習慣病の一つであり猫でも発症することがあります。
糖尿病には血糖値を下げるインスリンが欠乏する「1型糖尿病」とインスリンが出ている体が反応しない「2型糖尿病」があります。
人も猫も2型糖尿病になることが多く、治療も共通するところが多いようです。



糖尿病の実際の症例


今回ご紹介する症例は多飲多尿を主訴に来院され、糖尿病と診断しインスリン治療によりコントロールした猫の一例です。

症例は猫、10歳、去勢雄、5.6 kg、多飲多尿を主訴に来院されました。
血液検査では血糖値(437 mg/dl)の高値、糖化アルブミン(31.0 %)の高値が認められ、尿検査で尿糖が認められました。
他の各種検査で異常は認められず、糖尿病と診断しました。

糖尿病は単に血糖値が上がるだけではなく、細胞に糖を送ることができなくなるため、効率的にエネルギーを作ることができなくなり痩せていきます。
また、尿糖の出現により尿量が増え多飲多尿という症状が現れます。
さらには、治療をせず放置された糖尿病やコントロール不良の糖尿病は糖尿病ケトアシドーシスという致死率の非常に高い病態に移行することがあります。
以上のことから糖尿病の治療はインスリンを毎日注射することにより、
1. 適切なエネルギーを細胞に供給してあげること
2. 多飲多尿などの症状を抑えること
3. 糖尿病ケトアシドーシスに移行するのを予防すること
が目的となります。

本症例もインスリンの注射を開始し適切な体重を維持できるようになり、症状も抑えることができました。

インスリン注射は基本的に毎日必要となるため、自宅で飼い主様の協力が必須となりますが、特別難しい処置ではありません。
獣医師とマンツーマンで練習すればできるようになる方がほとんどです。
飼い猫が糖尿病と診断された方は遠慮なくご相談ください。


執筆担当:獣医師 陶山雄一郎