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ここでは特徴的な症例について、一部をご紹介いたします。
※手術の写真を掲載しておりますので、苦手な方はご注意ください。
小滝橋動物病院グループ全体の外科症例件数については、>こちらをご参照ください。

目次


甲状腺機能亢進症について


甲状腺機能亢進症とは甲状腺ホルモンが過剰分泌される疾患です。
人間だとバセドウ病と呼ばれているみたいですね。
症状には食欲は旺盛なのに痩せていく、性格が常に興奮しているようになる、尿量が増えるなどの症状がみられます。
今回ご紹介する症例は体重減少と多尿を主訴に来院され、甲状腺機能亢進症と診断し、治療した猫です。



甲状腺機能亢進症の実際の症例


症例は猫、10歳、避妊雌、体重3.1 kg、体重減少と多尿を主訴に来院されました。
ちなみに1年前の体重は4.5kgでした。
血液検査では肝障害の指標となるALT(443 U/l)、AST(93 U/L)、ALP(285U/l)の上昇と、甲状腺ホルモンT4の上昇が認められ、その他の疾患も認められなかったため、甲状腺機能亢進症と診断しました。
甲状腺機能亢進症の治療は食事療法、薬物療法、外科療法がありますが、この症例は薬物療法を行いました。
投薬を継続し、この症例は1年間で体重は3.8 kgまで増加し、血液検査でALT(65 U/l)、AST(23 U/l)、ALP(185 U/l)と肝数値も低下し、多尿も落ち着きました。




甲状腺機能亢進症の治療の注意点


甲状腺機能亢進症の薬物療法は甲状腺機能亢進症を完治させるわけではありません。
しかし、薬物療法を行うことでこの症例のように体重減少などの症状を抑え込むことができ、消耗を抑えることで生存期間を延ばすことができます。

また、甲状腺機能亢進症を治療していくにあたって知っておかなければいけないことは、甲状腺機能亢進症の薬は副作用を伴うことです。
元々甲状腺ホルモンによって元気や食欲が亢進している状態なので、薬で症状を抑え込むと元気や食欲が落ちてきたり、薬を飲み始めると慢性腎臓病がみつかることもあります。
その他にも肝障害、皮膚炎、血球減少、消化器症状などの副作用が出ることもあります。
副作用を正しく理解し薬を飲ませていくこと、そして薬の副作用が出ていないか定期的に診察を受けることが大事です。

ご気軽にご相談ください。



執筆担当:獣医師 陶山雄一郎